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2009年01月09日

勝手に日秀上人1

ふくらしゃや!日秀上人です。

僕は、加賀百万石、今の石川県で生まれました。
実は、冨樫って言って結構、いいとこの子なんだよね。大名の子です。
でもさ、あとで言うけどいろいろあって、真言宗に入り、勉強(修行)していたんだよ。
もう、超ガリ勉って感じでね。

そんでさ、当時めっちゃはやっってた勉強方法があってね。
「補陀洛渡海(ふだらくとかい)」ってヤベー修行方法。
観音菩薩さんに直接会いに行くって方法でさ、観音菩薩は南の海いらっしゃる。
んで、その住んでいるとこが補陀洛(ふだらく)ってんだけどね。
船で出ちゃうわけ。補陀洛に。
今の和歌山県から船を出して、補陀洛に向かうわけ。
命捨てるようなもんで、今の人から見たら自殺行為だよね。

俺、それやっちゃたんだよね。
観音菩薩さんに直接会えるんならま、いいかって。
でもそれ、実は人に言うときの言葉。
本当は、やけっぱちな気持ちだったんだ。


そしたら、あたりまえだけど、途中嵐とかで意識失ってさ。
あぁ、これが浄土か。もうすぐ会えるな・・・なんてな。

どんだけ時間経ったか知らんけど、光が見えた。
バキバキバキって音がしてさ。

意識がとびとびだったけど、そんな感じ。
観音菩薩が現れるときはこうなんだな~って。
光に包まれた少年のようなお顔に思わずため息しかでなかったよ。
観音菩薩さま…やっとお会いする…私は…。あぁ。


「アキサミヨー、人どぅやる!ぼーじゃーどぅやる、まだ生ちちょーるむんのぅ!」


観音様の言葉はなんだかわからない、多分ありがたいお経だろう・・・。
「アキサミヨ」…なんて心地よい響きだ…「アキサミヨ」。
19歳で人を殺してしまい、それから何をやっても駄目だった。
どの修行もピンとこなかった。
そもそも死んでもいいと思っていた。死ねなかった。
いいとこ生まれの僕は、どこまでも自分に甘い。
親のコネで高野山入れ、身分の高い僧にあずけられたんだけど。
一応修業は頑張れる。元々ちょっとやれば人並み以上の結果は出せるタイプだし。
それが駄目なんだよね。すぐちやほやされて。
そんで補陀洛渡海やってみた。
これ、ものすごいことだから失敗しても褒めてくれるかなーなんて。
そんなどこまでも甘い俺は、エイヤーで船を出した。
スタート直後から何度も後悔したけど。
那覇マラソンみたいな気持ち(笑)

でも僕は来たんだ。
南海にあるとされた、あの補陀洛へ。
生まれてはじめて、自分にOKをだそう。

ほこらしや!







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